こちらのページは特集(Special Issues)の一つです。専門用語頻出による読み辛さにご注意下さい。

Human Sexuality ヒューマン セクシュアリティ

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"Sexuality"とは、『性への意識や態度および性的思考・行動全般』のことを言います。
Human Sexualityは単なる性教育とは違い、『自己』の深い理解・交際相手との健康的な関係の構築・政治的および倫理的問題への対処・メディア影響の理解などを目指す学問です。
このため、多方面からセクシュアリティーの理解と説明が挑まれ、生理解剖学・遺伝子学・伝染病学・心理学・社会学・政治学・コミュニケーション学などの研究が適応されます。

歴史と研究の科学的手法の説明の他、具体的に学習されるトピックは以下になります。

Human Sexualityで学習されるうちのいくつかのトピックを取り上げたいと思います。ここに納まりきらないものはポストでご紹介することと致します。


Different Attitudes toward Sexuality - 態度の違い -
セクシュアリティーへの態度や意識は文化により異なります。Janell L. Carroll著Sexuality Nowによると、例えば中国ではセクシュアリティーにも『ying and yang(陰と陽)』が当てはめられ、女性のオーガズムはyingの最大エネルギーとし、それを男性yangが体験する重要性に着目することが特徴として挙げられています。セックスは繁栄の一環として捉えられます。
インド(ヒンズー)では、結婚と子作りは人生の宿題であり、宿題をさぼると来世で罰が当たるという捉えられ方をします。セックスはそのためには欠かせない工程であり、紀元前3世紀から4世紀頃にはKamasutraという結婚生活と性生活についての教本が現れました。
この他、アメリカでは国家宗教的には婚姻前の性交渉はタブーという観念がありつつ、性に積極的な態度がメディアから見て取れたりすることもあったりします。
日本の場合はどうなのでしょうか。アジアに特徴的に見られるセックスを世継ぎのための肯定的な行為と取る態度に比べ、秘密事にしておきたいという意識が高いように思われます。しかしその一方で風俗ビジネスや成人漫画などで性欲は自由に表現されるという、性に対しての特殊な態度が見られるわけです。


Gender & Sexual Orientation - 性別と性的指向 -
この部分は一つの記事として独立しました。
性別と性的指向


Homosexuality in Women - 女性の同性愛傾向 -
"レズビアン:lesbian"という言葉は、B.C.600年頃ギリシャLesbos島に住んでいたSapphoという女性詩人が女性への愛の詩を綴ったことに由来しています。
古代ギリシャでも師匠と弟子間での男性同性愛行為は記録されていますが、女性同性愛についてはおざなりなのは、男性優位社会の表れと取れるかと思います。
今日までの研究で分かっていること:男性同性愛者の生物学的特長が女性に似通う一方、女性の同性愛者の生物学的特長は男性に似通います。
その他少しの情報を残しておくことにします。
  • 女性の方が男性より身体的な魅力を男女に感じることが多い(Chivers et al., 2004; Lippa, 2006)
  • 女性の中には一回あるいはそれ以上、同性愛者になったり異性愛者になったりを変える人もいる(Diamond, 2007)
  • シグムンド・フロイドは、女性は生まれながらにして同性愛者であると言う
  • 幼い男児の女児っぽい行動は大人になってからのホモセクシュアリティーに強く関係しており(Cardoso, 2009; Alanko et al., 2012)気付きが早いが、女児の男児的な行動はさほど注目されない


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