こちらのページは特集(Special Issues)の一つです。専門用語頻出による読み辛さにご注意下さい。

ストレス性格

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『ストレスを溜めやすい』『ストレスに弱い』など、ストレスに対する個人の傾向は日常会話でもよく持ち上がる話題ですが、心理学的および医学的に『ストレスに感じることを起こしやすい』という性格が提唱されています。

一つ目には、RosemanとFriedmanによるものです。彼らは人々の性格をタイプAとタイプBに分類しました。このうち、タイプAはストレスを招きやすい性格であるとし、ストレスが大きく影響する疾患への注意指標となります。
特徴は主に以下の3つになります。
① 負けず嫌い
② せっかち
③ 怒りっぽい

DempcyとTihistaは、更に具体的に細かく7つの要素をストレス性格として提唱します
① 周りを喜ばせようとする
② 仕事をチャカチャカやっつけたい
③ 自分に対しての課題を絶対とする
④ 問題から目をそむけようとする
⑤ 批評がち
⑥ 心配性
⑦ 怒りっぽい

人は、自己の何かを脅かされると不安・恐怖が発生します。
その中でも「○○をしなければいけない」と決めている自己流のルールが実行され得ない時にはストレスとなり、中にはそれを怒りとして表現する人もいます。
例えば、鍋に放り込む具材の順番を決めている人は、それがままならない時イライラが止まらなくなるかもしれません。本来、楽しみのはずの鍋だったのに、鍋を囲む人たちをなじってみたりして、そしてその人たちは小さくなってしまったりして、まるで本末転倒です。 自分のやり方を生き様としてや自己の証として大切にする行為は、姿勢が一貫しているため美しく見えるものではありますが、固執しすぎると逆に醜態ともなりえます。
几帳面で物事を決まったやり方でやらないと済まないとはストレスを溜めます。日本人は国民性格的に定型好きなので、というかそういう教育を受けて育つので、非定型に遭遇した時に、ストレス・不安・怒りが起こりやすくなります。

「そういうこともある」と柔軟性を備えることは、ストレスマネジメントの一環です。
ストレスホルモン値を下げる物質については、オキシトシンとはで説明します。

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