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こちらのページは特集(Special Issues)の一つです。専門用語頻出による読み辛さにご注意下さい。

Behavioral Neuroscience 行動脳科学

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種々のbehaviorを脳の代謝活動や遺伝子などの生物学的要素から理解・説明しようと試みるのが行動脳科学(behavioral neuroscience)です。生物学的心理学(biological psychology)と呼ばれることもあります。
行動脳科学では神経細胞・脳・神経系の構造と化学メカニズムの基礎理解の上に、筋肉(動くこと)・感覚器官・消化器官・生理機能の理解が求められ、その上で学習や進化による行動の取得と遺伝子による行動や表現の決定が研究されます。
生理解剖学の基礎が仕上がっていることが望ましいです。


Contents


History
あらゆる学問がそうであるように、脳科学もまた哲学から生まれました。「なぜ私たちは生きて死ぬのか、この世とは何なのか、心はどこにあるのか」云々、神という存在を抜きに、生と死で括られる間の人間に起こる全ての現象の真理が追求されたのです。
アリストテレス(B.C.384-322)は心の住処は心臓であると主張したのに対し、ヒポクラテス(B.C.460-379)は心は脳にあるはずだということに着目します。
紀元後200年までにはガレン(ガレノス)という医学者がヒポクラテスの観点を引き継ぎ、脳の解剖を重ねて大脳と小脳の役割を具体説明していきます。彼は脳室にある液体(humor)が感覚を登録して動作を開始するのに関与しており、性格の決定にも関わるとしました(humorism:体液説)。
時代は進むとキリスト教が強烈なパワーを持つようになり、全てのことは"神の意"として片付けられ始められ、科学は闇にうっちゃられることになります。これまでの大事な真理探求結果である科学的情報は、アラビア人学者と西洋修道士によって保管されました。
長い暗黒の中、哲学者「我思う故に我あり」の名言を残した人デカルト(1596-1650)が現れると、再び"心と身体は別か?"という問題(mind-body problem)を良い意味で蒸し返してくれました。デカルトは心と身体は別であり(dualism:二元論)、松果体(pineal gland)が鍵となっ相互作用しているのだと説きます。更にガレンの体液説に疑問を投げ掛けました。彼の功績は近代心理学の始まりとされています。
18世紀の終わりまでには神経系は完全に解剖され、脳や脊髄を形成する要素並びに構造が明らかになっていきます。
そして19世紀に入ると、神経系の活動が電気質によって可能になっていることが発見されました。筋肉の動き(Galvani & Bois-Raymond)や感覚と反射(Bell & Magendie)も全て電気質によるものなのだと明らかにされます。更に、大脳の特定の部位が特定の行動を管轄していることも発見されます。Brocaは言語野(Broca's area)、Fritsh & Hitzigは運動皮質(motor cortex)をそれぞれ発見します。
今日の脳科学は、分子・細胞のレベルで行動を解析しようとするとともに、感覚刺激から外界の認識を経て決断・行動する仕組み、神経作動と行動の関係、脳活動と心のつながりを研究しています。


Studies
行動脳科学で学ばれる内容をテーマ別にまとめてあります。


Posts
上のページに入りきらないものは、各ポストで扱います。

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