こちらのページは特集(Special Issues)の一つです。専門用語頻出による読み辛さにご注意下さい。

なぜ秘密はばらしたくなるのか

Written by on
脳科学者David Engleman並びにテキサス大学は、秘密が脳の中でちょっとした戦いを起こさせるという実験結果を出しました。

脳の一部分は秘密を言ってしまいたいのに、違う一部は秘密を隠したいという戦いです。このストレスは秘密を書き出すことで緩和される一方、秘密を抱えたままだとストレスホルモンは消えない

といいます。

確かに、秘密はそれが自分のものでも他人のものでも、抱えているとスッキリしない感を経験します。
人の秘密を誰かからパスされた場合・・・・「これは絶対に内緒ね」と言われ、その内容が重たければ重たいほど、「変なことを聞いちゃったなぁ」と思います。 自分にはその秘密を守るという責任が負わされ、負担となります。その負担がストレスにつながってしまうのです。
打ち明けられた内容によっては、"秘密を守る責任からの開放"と"ストレスを抱え続ける忍耐"が葛藤を起こし、上の実験結果に沿っていうならば、ストレス除去のために秘密を公開してしまおうという脳の部分が勝つわけです。
『人の口に戸は立てられない』という諺には、・・・なぜなら、秘密を抱えるとストレスホルモンが出ちゃうから、と付け足され得ます。

また、自己自身の秘密を隠し続けることも、辛いものなのです。
人間間コミュニケーション学では、"disclosure"(秘密のカミングアウト)の仕方について講義されます。いつ・誰に・どのように打ち明けるのか、その選択判断がとても難しいとされます。
秘密を打ち明けてしまってから先、その情報におけるコントロール力は自分には一切なくなることを自覚しておかなければなりません。秘密が回覧のように回っても、「秘密って言ったのに!」と責めたところで事態は元通りにはならないわけで。 裏切り・秘密の伝播・馬鹿なことをしてしまったという自責、の三重苦に苦しまなければならなくなってしまいます。

重たい気持ちや頭から振り払いたいことは、言葉にして書き出すことでストレスから開放され、メンタル含む健康全般に効果があるとされています(Lepore & Smyth, 2002)。
現代の日記帳、つまりTwitterやFacebookなどを使用して、擬似暴露を行うことでスッキリ効果が期待できます。これらのスペースでは書き込みが自分にしか見えないようにできるとは言え、情報の保存先は各サービス元というお他人様なので、自分で保持する紙の日記帳に書き出すよりも、"表に出す感"が上がります。対ソーシャルではなく、対自分の専用アカウントを設けるのも、お手軽なストレス解消法になるかもしれませんね。


Share this on... 
Page Top
Home



SPECIAL ISSUES