こちらのページは特集(Special Issues)の一つです。専門用語頻出による読み辛さにご注意下さい。

ドーパミンとは

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先日紹介したばかりのオキシトシンに並んで、教育的情報番組でよく耳にするドーパミン(dopamine:ドーパマイン)。一体どういうものなのか、ざっくりとおさらいしてみることにします。

ドーパミンは脳内の数箇所で作られる神経伝達物質です。脳の大脳辺縁系の図が開きます。視床下部(hypothalamus)というところでも作られますが、この場合はホルモンとしてラベル付けされ、プロラクチンというまた違ったホルモンの分泌を阻止します。 よく耳にする方は脳で力を発揮する神経伝達物質としてのドーパミンです。

ドーパミンは「わ!すごい!」と感動する時はほぼ毎度放出されています。 気持ち良さを作り出し、「もっともっと!」という欲を起させます。

例をいくつか挙げてみます。
  • 健康食で身体に良いと幸せぶっていても、カロリーの高い(特に糖質+脂質)食事の方がドーパミンが沢山出てきます。このことから、大きな食事をカットダウンすることは自制心との醜い戦いになります。
  • 初めての体験においてから2つ。1つ目は「へぇ!?」という良い驚きを伴う学びでドーパミンが出され、それが「もっと知りたい」という欲につながります。
  • もう一つはカーレーサーやロッククライマー等の新たな速さ・高さの体験です。ドーパミンを浴び(ここではストレス反応としてアドレナリンも出ます)、もっと速く・高くを欲し、次なる挑戦に挑みます。
  • 最後はセックスについてですが、セックスが個にとって有益であればあるほど繰り返しが期待されるため、種を後世に残す率が上がります。

以上例となりますが、

どれをとっても「中毒」になり得るということがドーパミンの特徴です。 脳はドーパミンに対する耐性を発達させるので、放出量が多くなっていかないと"Wow!"感を得にくくなります。

ギャンブルで勝つ気持ち良さにどっぷりはまり込んでしまったり、冒険家などでは命を危ぶんでまでも更なる挑戦がやめられなくなったりします。 恋愛中毒では浮気ばかりを繰り返します。

ちなみに以上以外の人間が繰り返す生理的行動にはドーパミンの関与はなく、身体を安定して機能させるため(homeostasis)のホルモンが大事な役割を果たしています。
ホルモンのお話は、また後ほどまとめてUPすることにします。 オキシトシンについては既に上がっているのでご参照ください。
オキシトシンとは

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