こちらのページは特集(Special Issues)の一つです。専門用語頻出による読み辛さにご注意下さい。

眠りの遺伝子

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「私は8時間きっかり寝ないと駄目な人だから」と、人と比べて必要な睡眠時間が長かったり、あるいはとても短い睡眠時間で正常に身体も頭も機能したりと、様々です。この違いは体質によるものだろうな・・・とは私たちもおおよそ想像がついていましたが、実は遺伝子が関係していました。

遺伝子の名前はDQB1*0602と呼ばれるもので、これを持っている人は眠りが浅く、ちょっと大目の睡眠時間を取っても疲れやすいそうです。

実験(Neurology, 2010)では同じ長さの睡眠でDQB1*0602遺伝子を持つ人と持っていない人を比べた場合、DQB1*0602遺伝子を持つ人は良く眠った感が低く、眠りは実際に浅く、REM睡眠も少なく、起床後の疲労感が高かったと報告しています。
研究者はDQB1*0602遺伝子を持つ人口は総人口の25%と見積もっており、4人に1人は日中すっきりしない気分と疲れを味わっているだろうとしています。

男女の違いでは、また別の報告(BBC NEWS)になりますが、男性は誰かとベッドをシェアすると眠りが妨害され、翌日の脳の働き(認知テスト)が低下し、ストレスホルモンの数値が上がる、ということです。
これは男性に顕著なのであって、女性は誰かとベッドをシェアしても深い眠りを得ることができるのだそう。専門家は、女性は子育てや生理などを経験することから、睡眠を妨害されることとうまく付き合う技を発達させているためではないかとしています。
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