こちらのページは特集(Special Issues)の一つです。専門用語頻出による読み辛さにご注意下さい。

男と女の涙は違う

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色や形、味など、各感覚器官を刺激するものたち(stimuli)にはそれぞれメッセージがあります(Sensation & Perception:感覚と認識参照)。
匂いもメッセージを運びます。人間の汗の臭いは、アイデンティティー・遺伝子異常・健康状態などを知らせることができるとされます。
そこで、じゃぁ涙はどうか・・・と研究されました(Nature)。

女性に悲しい映画を見せて、流された涙を採取します。ダミー用としてただの生理食塩水も用意します。男性にひとりひとりの女性の顔写真を見せる間、採取した涙および生理食塩水を嗅がせます。各女性の魅力を評価してもらうのですが、採取した涙を嗅いだ時に見ていた女性は評価が低くなったというものです。

これとは別の分ではfMRIが使われ、涙か食塩水を嗅いでいる間の脳活動が観察されました。食塩水には反応がない一方、涙を嗅いでいる時では視床下部など性的興奮に関わる脳の部位の活動が下がったという結果を出しました。

また別の分で、涙を嗅がせた方の男性に、低性的興奮度の報告、唾液に含まれたテストステロン値の減少、身体的興奮値の減少が見られたとのことです。
つまり、女の涙で男は萎えるということです。

一方、2010年のねずみを使った実験では、オスの涙に含まれるフェロモンESP1がメスの嗅覚を刺激すると、交配受け入れ態勢を増加させたという結果を出しました。人間にもこれが適応されるものであろうとしています。
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